VolksWagen ゴルフGTIを買った(1/2)
今回は少し大きい買い物のお話です。
といっても、購入したのは今から3年近くも前のことですが。
当時、私は初代のマツダアクセラ(BK5P)という車に乗っていました。
スタイリングや使い勝手に何の不満もありませんでしたが、私が乗っていたアクセラは排気量が1,500ccしかなかったので、次は少しパワーのある車にしよう、と漠然と考えていました。
そして2013年、VGJが7代目となるゴルフを日本で発売しました。
7代目のゴルフはメリハリの効いたシャープなボディラインで、それまで私が乗っていたアクセラと同じく5ドアハッチバックという使い勝手の良いサイズでした。
発表と同時にディーラーへ行って1,400ccターボのハイラインというグレードに試乗しました。
エクステリアもインテリアもまさに質実剛健といった感じで、派手さはありませんでしたが私はとても気に入りました。
ところが妻にとってハイラインのゴルフはあまりに優等生すぎて、少し面白味に欠ける車だと判断されたようでした。
控え目なエクステリアに対して、300万円をゆうに超える価格についても納得いかなかったようでした。
"これなら1番良いグレードのアクセラが買えるじゃないか"、と。
そこで導き出した解決策が「GTI」というグレードでした。
GTIは排気量が1,984ccにアップし、220馬力というパワーを発揮するスポーティなグレードです。
エクステリアはハイラインと比べてちょっと派手なデザインの専用のバンパーやLEDテールランプなどが装備され、インテリアもGTI専用デザインとなるチェック柄のシートが用意されます。
これなら妻もきっと気に入るだろうと思い、新型ゴルフのGTIの登場を待つことにしました。
ゴルフハイラインの試乗をしてから、数ヶ月後のことです。
VGJから正式にGTIが発売される前の段階で既にディーラーにGTIが並んでいるという情報が入りました。
この情報を得て、早速妻と2人で最寄りのディーラーへ行きました。
するとそこには、既にナンバープレートの付いたGTIがありました!
エクステリアはハイラインと比べるとちょっと派手でしたが、素直にカッコいいと思えるデザインでした。
内装もお洒落で、高級感が漂っていました。
前車のアクセラと比較して2倍以上にもなる圧倒的なトルクも魅力でした。
そうしていざ試乗してみると、強烈なトルクにメロメロで即ハンコを押してしまいました。
GTIに関しては、妻もニコニコでした。
ハイラインと比べて100万円近く価格が上がりましたが、価格差を許容できるだけの魅力がGTIにはありました。
結果的に契約から納車まで半年近くもかかりましたが、納車後は運転が本当に楽しくなりました。
燃費は決して良い方ではありませんでしたが、街乗りでリッター10km(ハイオク)、高速道路でリッター15~17kmという数字はこの手の車からすれば上出来でした。
何より驚いたのは、300kmぐらいの移動なら休憩なしで走りきることができるようになったことでした。
というのも、前車のアクセラは排気量が小さかったこともあってか、高速道路を2時間も走れば、疲労と眠気で必ず小休憩を挟まなければいけなかったからです。
GTIに乗り換えてから、移動中の休憩がごく短時間で済むようになりましたし、移動後の体の疲労が目に見えて軽くなっていました。
これは排気量アップによる動力性能の余裕だけでなく、サスペンションのセッティング、ボディ剛性の高さ、シートの形状などが絶妙にマッチしているからだと思います。
後席の乗り心地に関してはあまり褒められたものではありませんでしたが、私がステアリングを握って運転席に座っている限り、移動が本当に楽しい車でした。
納車当初は何の欠点も感じなかったGTIでしたが、時間が経つにつれて徐々にネガティブな点が明らかになって行きます。